市政の動き−市議団ニュース
【11.03.29】 市議団ニュースＮｏ．３８号作成
１面に石田議員（と下記文章）、２面に星野の２文
東日本大震災で被害にあわれた方々にお見舞いと、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。又、困難の中で災害復興に当たっておられる方々に敬意を表します。
２０１１年３月議会（予算議会）は３月２日の市長の所信表明・議案説明に始まり、２４日に議案の採決をして終わりました。本会議では石田正子議員が代表質疑（今回から市の政策の基本的な質疑だけに変わり時間が６０分に短縮されました）をし、星野公平議員が一般質問・反対討論をしました。
日本共産党桑名市議団は、今議会に提出された３４議案中、来年度予算案の総て１０議案・今年度補正予算案２議案（一般会計と国保会計）・条例の制定２議案（新西方コミュニティセンター設置と病院整備基金条例）・条例の一部改正６議案（下水道と水道の統合関係３つ、職員の病気休暇に関するもの、国保税の一部値上げ、強引な景観条例制定）の２０議案に反対し、残りの１４議案には賛成しました。
結果は、市長提案どおり総てが賛成多数で可決されました。
４月１２日の一般紙に折込み予定。
赤旗は早いです。
議案に反対した理由（反対討論から）
? 来年度一般会計
無駄な公共事業、同和関連予算、大企業を優遇する企業誘致奨励金を減らし、社会的弱者である高齢者や障害者のための福祉重点の予算に。指定管理者制度や業務委託は見直しを。学力テスト反対。等々
? 来年度国保会計、今年度国保会計補正、国保税条例の一部改正（３つ）
基金への積み立て３億円は１世帯あたり１万円以上の引き下げに活用すべき。一部の国保税値上げ反対。
? 来年度住宅新築資金等貸付会計
同和事業は終結し、一般会計からの繰り入れはやめるべき。
? 来年度市営駐車場会計
指定管理者制度が導入されている事。
? 来年度農業集落排水会計・来年度下水道事業会計・組織条例・調整池維持管理基金条例及び桑名市長島町下水道整備基金条例・水道水源保護条例の一部改正（５つ）
下水道事業に地方公営企業法の全部が適用となる事と下水道と水道が組織統合される事。
? 来年度介護保険会計
６５歳以上の方の保険料が来年度も上げられます。
? 来年度後期高齢者医療会計
国の「後期高齢者医療制度」に反対。
? 来年度市民病院施設整備等貸付会計
地方独立行政法人化に反対、病院に返済能力があるか。
? 来年度水道会計
使ってもいない長良川の水を長良川系と言って、会計上高く買っている事と、検針業務の委託は、県外の業者に委託し、検針員は官製ワーキングプアの被害者になっています。
? 今年度一般会計補正
駅西区画整理について、昨年の１２月に補正を組み、この３月に繰越しとは議会を軽視しているとか思えない。
? 新西方コミュニティセンター条例の制定
施設の管理･運営の責任の所在が不明確である。
? 桑名市病院整備基金条例の制定
病院整備として再編･統合ありきで推進されている。
? 職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正
職員の病気休暇について労働条件の低下を招く可能性がある。
? 景観づくり条例の一部改正
立派な景観計画だが、数点不足しているところもある。条例上、市民に義務・責任を課すのでなく、業者に罰則を課すべきです。
星野公平の一般質問
市税等の滞納について
市税の滞納状況は別表（ダウンロード参照）の通りです。滞納件数の多さ、固定資産税督促の増加、国保税の件数・金額の多さが問題です。「一時的に徴収率が上がったとしても、後は尻すぼみになり、数年後は強権督促より徴収率は低下する」という事実があります。強権的な取立ては止めるべきであり、高すぎる国保税は見直すべきです。
「広報くわな２月号」に、税の公平を保つため市税の滞納処分を強化していきます。納付が遅れると年１４．６％の延滞金がつく。そのままにせず、早めに相談をとの記事。そして、下段にＫ信用金庫の学資ローン、フリーローンの宣伝です。ローンで借りてか返せと言わんばかりです。公的な物(封筒も)に私的な広告を載せるということは行政の中立性に反しますし、止めるべきであると指摘しました。
その他では、
? 指定管理者制度については、業務委託などを含めて、総務省・大臣からの指摘（官製ワーキングプア問題等）もあり、見直しの時期ではないか質しましたが、適正に運用されており、今後も民間の活力を活用していくとの答弁でした。
? 教育関係で、再開される「学力テスト」は、監督者がランク付けし、子どもの負担になるだけで止めるべきと主張しました。
? 情報公開については、市長の情報公開の姿勢を質し、公文書の部分開示・非開示が多いのを指摘しました。
? 景観を守るための景観条例・景観計画については、市民に責務を強要するのでなく、市のやる気が試されると指摘しました。
