【10.03.25】 議会最終日
反対討論
こんにちは。日本共産党の星野公平です。
逮捕された環境政策課長の事件は、今後どの様に進展していくのか分かりませんが、市民から構造的な問題が指摘されており、議会の決議にもありましたように外部の人間をいれ徹底した事件の究明と洗い出しが求められます。
それでは、日本共産党桑名市議団を代表しまして、提案になっている４１議案中、１議案は継続審査ということで、残りの４０議案中、１９議案に反対の理由を述べて討論とします。
弱いものいじめは止めろ
１、議案第１号 平成２２年度桑名市一般会計予算
福祉安全委員会での否決は重く受け止める必要があると思います。
公園の増設や道路建設などの公共事業は相変わらずの予算であり、弱いもの（高齢者、障害者）いじめの予算には反対です。障害者へのタクシー券、ガソリン代助成の減額をはじめ、高齢者も含めおむつ代、訪問理美容サービスの減額、生活困窮者への夏･冬の手当ての減額があります。財務の言う１０％削減に無理があり、削るべきところが間違っています。大企業を優遇する企業誘致奨励金こそ削減すべきです。東部子育て支援拠点施設の建設については、計画に納得性が無く、行政は議会の意見を聞く耳を持っていません。
途中ですが、先ほど提出された修正案（障害者等の予算増額と東部子育て支援拠点施設の建設の凍結）には、少しでも何とかしたいというところを評価して賛成します。
同和関連予算は各所に見られる人権啓発費や人権センター費、同和総務費、隣保館費、改良住宅、社会人権・同和人権推進費、同和教育推進事業費、教育集会所費、いつまでも続く住宅新築資金等貸付事業特別会計の繰り出しなど相変わらず計上されております。この予算こそメスを入れるべきであり、同和の終結宣言を求めます。事業の選択が、住民の立場に立った優先順位とは思われません。図書館等の施設維持のためのＰＦＩ事業費（４６５百万円）、官製ワーキングプアにつながる指定管理者制度（４６件プラス）の施設管理運営代行費（６０１百万円）、小学校給食やごみ収集の業務委託に反対です。公のやるべきことを民間にやらせる事は責任が不明確になる問題やサービスの低下につながります。個別的には自衛官募集に協力する事務費、開催するかわからない国民保護事業費、滞納者から有無を言わせず取り立てたり、差し押さえを強行する三重地方税管理回収機構負担金、住民の同意がなく予算のめどもない駅西土地区画整理事業費、広域清掃事業組合負担金にはどんどん値上がりしていくＲＤＦ取引料が入っています。多度･長島町への修学旅行やヘルメットの補助も削減されています。 以上が来年度一般会計予算反対の理由であります。
２、議案第２号 平成２２年度桑名市国民健康保険事業特別会計予算
国民健康保険の目的は、社会保障と国民保健の向上です。多くの方が高い保険税で悩んでいます。滞納世帯は５０００世帯を超えています。早急に、桑名市で悲惨な事件が起こる前に、払える国保税に国の補助も求めて改定すべきであります。人間ドックの値上げ（７０００円から１万円に）の理由、できるだけ多くの人に受診してもらえるための値上げとは理解できません。
３、議案第３号 平成２２年度桑名市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算
同和事業の終結に向けて会計を整理することが必要であります。ずさんで悪質な滞納者への対応をしっかりすべきです。そして、一般会計からの繰り入れはやめるべきであり、反対であります。
４、議案第４号 平成２２年度桑名市市営駐車場事業特別会計予算
指定管理者制度を導入した事に反対であります。
５、議案第６号 平成２２年度桑名市農業集落排水事業特別会計予算
下水道条例に従ったという、料金の値上げには反対です。
６、議案第７号 平成21年度桑名市介護保険事業特別会計予算
段階的とは言いながら、６５歳以上の方の保険料値上げに反対です。
７、議案第８号 平成２２年度桑名市後期高齢者医療事業特別会計予算
まず、１昨年の４月から始まった国の後期高齢者医療制度に反対であります。年齢で区切って別枠の医療保険に囲い込み、高い負担で安上がりの医療を押しつけるのが後期高齢者医療制度です。保険料は、後期高齢者の人口比率の上昇に伴って、２年ごとに上がっていく仕組みであります。制度が延命する限り、際限のない負担増が高齢者の方を襲います。来年度は値上げです。三重県では、５０，３５３円と８００円近く引き上げられます。住んでいる県によって大きな差があることも問題です（東京は８８，４３９円、秋田は３８，１１０円と２.３倍です）。高齢者の生活を圧迫させ、重い負担を高齢者に実感させ、我慢をさせ、検査、投薬、手術を制限したり、複数の診療科を受診しにくくするものであります。
後期高齢者医療制度は撤廃し、減らされ続けてきた国庫負担金をもとに戻し、高齢者の負担を軽減し、年齢や所得による差別のない医療制度を確立すべきです。したがって、この予算には制度の問題と保険料の値上げに反対であります。
８、議案第９号 平成２２年度桑名市地方独立行政法人桑名市民病院施設整備等貸付事業特別会計予算
桑名市民病院は地方独立行政法人化されましたが、今でも反対であります。それは、病院が利益を求めれば、地域医療、地域住民へのサービスの低下や労働条件の悪化に繋がることが明白だからです。病院が自治体病院としての本来の機能を発揮するためならば現在の医療制度の中で基準外の支出はやむを得ないものだと考えています。しかしながら、病院は勝手な自由な裁量を求めて地方独立行政法人化しました。その後で、お金を貸してくれといってきたのがこの「金貸し会計」だと理解しています。
特別会計予算には３千万円の貸付金があります。具体的な用途が不明であり、病院の返済能力にも疑問があります。病院が返済を出来なくなったら、市民に負担を被せよう（税金で処理）としています。議会の意見は聞かず金だけ貸してくれ、返せなかったら税金で頼むでは承服できません。
９、議案第１０号 平成２２年度桑名市水道事業会計予算
長良川の水といって使ってもいない水に高い料金を払っていることは、市民に説明がつきません。各地で県水の値下げが行われました。水道料金の見直しを求め当予算には反対であります。
１０、議案第１１号 平成２２年度桑名市下水道事業特別会計予算��
料金の値上げに反対です。
１１、議案第１２号 平成２１年度桑名市桑名市民病院事業会計決算の認定について
多額の税金を投入している赤字の企業である市民病院が、三重大学に寄附をする予算に反対しましたが、何の説明もなく執行を停止しました。無駄である事を理解したことは評価しますが、ちゃんと議会に報告すべきであります。議会軽視です。市民病院を地方独立行政法人化するための出費には反対です。
１２、議案第１４号 桑名市職員の勤務時間、休暇等に関する条例及び桑名市職員条例の一部改正について
６０時間を越える残業は異常であります。人をちゃんと配置すべきです。残業分をお金で割り増しして払ったり、休みを与えるといっても休みを取れる保障はありません。このような対応ではなく、長時間労働を禁止すべきです。
１３、議案第１７号 桑名市特別会計条例の一部改正について
８、「議案第９号 平成２２年度桑名市地方独立行政法人桑名市民病院施設整備等貸付事業特別会計予算」でも言いましたが、返えせる見込みのない金貸し会計の設置には反対です。
１４、議案第２１号 桑名市すこやか赤ちゃん祝金条例の廃止について
第三子からのお子さんに祝金を贈る条例を廃止する理由はありません。祝金と子ども手当てとは趣旨が違います。今まで通り祝ってあげましょう。
１５、議案第２２号 桑名市斎場条例の制定について
使用料（１万円へ）の値上げと新設の葬儀場の使用料(２０万円)の高さに反対です。最近は地味な葬儀が増えてきました。少人数で低価格で行える葬儀場が求められています。
１６、議案第２６号 桑名市立幼稚園条例の一部改正について
合併時の「サービスは高いほうに負担は低いほうに」という取り決めを反故にするものであり反対です。旧長島、多度町の住民に対する負担増です。
１７、議案第２７号 桑名市高等学校等進学奨励金支給条例の一部改正について
子どもの貧困が問題になっているときに、支給額を削減することには反対です。
１８、議案第３２号 平成２１年度桑名市一般会計補正予算（第７号）
来年度の予算の中で福祉関係が減らされる中で、国民健康保険事業特別会計に事業の安定のためとは言いながらも、今３８，０００千円も繰り出すことは緊急性もなく反対です。このお金があるのならもっと生きた有効な活用があるのではないでしょうか。
１９、議案第３３号 平成２１年度桑名市国民健康保険事業特別会計補正予算（第２号）
先の議案第３２号と同じで、わざわざ基準外で繰り入れし、基金に積み上げることに反対であります。